凡海郷(読み)おおしあまごう

日本歴史地名大系 「凡海郷」の解説

凡海郷
おおしあまごう

和名抄」高山寺本は「於布之安末」、刊本は「於布之安万」と訓ずる。

郷名はほかにみえず郷域など不詳だが、名義から推して、大化改新直前の頃に周辺の海人族を統括した有力氏と縁由ある郷名と解せられる。「延喜式」内膳司に丹後国の年料として「生鮭三担十二隻三隻、氷頭一壺、背腸一壺、山薑一斗五升三度、小鯛一石二斗」が記され、これが当郷と関係すると考えるならば、現舞鶴市を流れる由良川筋の内陸鮭漁業とのかかわりも推定される。郷域も由良川筋にかかわるかもしれない。あるいは古くから漁業が発達し海部が活動していたと考えられている大浦おおうら半島野原のはら小橋おばせ三浜みはま辺り(現舞鶴市)であったかもしれない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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