出抜(読み)だしぬき

精選版 日本国語大辞典 「出抜」の意味・読み・例文・類語

だし‐ぬき【出抜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. だしぬけ(出抜)
    1. [初出の実例]「敵のよわうなったなりをないたぞ。だしぬき、はかりことぞ」(出典:玉塵抄(1563)三七)
  3. ( 形動 ) =だしぬけ(出抜)
    1. [初出の実例]「大鉋(なた)や出しぬきにあふ雪の松〈調楽〉」(出典:俳諧・富士石(1679)四)

だし‐ぬけ【出抜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. だしぬくこと。無断で先に行なうこと。だしぬき。
    1. [初出の実例]「心がかりは酒屋と米やのはらひをせず、だしぬけにしたればさぞやうらみん」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初)
  3. ( 形動 ) 不意に事を行なうこと。突然であること。また、そのさま。不意。唐突。だしぬき。
    1. [初出の実例]「アア、痛痛。うぬら出(ダ)しぬけに」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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