調楽(読み)チョウガク

デジタル大辞泉 「調楽」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐がく〔テウ‐〕【調楽】

舞楽公式に奏する前の練習試楽
賀茂神社石清水いわしみず八幡宮臨時祭りに行う舞楽を、楽所予行練習すること。

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精選版 日本国語大辞典 「調楽」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐がくテウ‥【調楽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 舞楽・音楽を奏すること。
    1. [初出の実例]「我君促震臨於此処、調楽懸於厥中」(出典増鏡(1368‐76頃)一五)
  3. 楽舞の公式演奏に先立ってあらかじめ練習すること。試楽。
    1. [初出の実例]「大将の君、丑寅の町にて、まづ、内内に、てうかくのやうに、明暮、遊びならし給ひければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  4. 特に、平安時代以後、賀茂社および石清水八幡宮などの臨時祭で行なう楽舞の予行練習。祭儀当日に近い規模の試楽に対して、それ以前に数回にわたってくりかえされる予行練習を指してよぶ。
    1. [初出の実例]「今日石清水臨時祭調楽始、件祭平安可被遂之由」(出典:小右記‐天元五年(982)二月二五日)

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