出遣(読み)でづかい

精選版 日本国語大辞典 「出遣」の意味・読み・例文・類語

で‐づかい‥づかひ【出遣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多額の金銭を浪費すること。金銭をむだづかいすること。
  3. 人形芝居で、人形遣いが、見物人の前に姿を見せて人形を遣うこと。初期の人形芝居では、人形だけを幕の上に高く差し上げてあやつっていた。また、三人遣い人形で、主遣いが黒衣姿でなく上下姿などの盛装舞台に出て人形を遣うこと。
    1. [初出の実例]「ひゐなのとのの出づかひは、出羽が手づまにつまこめて」(出典:河東節・雛の出づかひ(1725))
    2. 「出遣ひのやうに祝ひの肩車」(出典:雑俳・柳多留‐一三〇(1834))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android