出雲乃伊波比神社(読み)いずものいわいじんじや

日本歴史地名大系 「出雲乃伊波比神社」の解説

出雲乃伊波比神社
いずものいわいじんじや

[現在地名]寄居町赤浜

荒川右岸の河岸段丘二段目、県道熊谷―富田とみだ線の北側に鎮座し、神域には老杉が並立している。旧郷社で、祭神は主神が須佐之男命、相殿に三穂津姫命・誉田別天皇・天児屋根命・天太玉命・天照皇大神・軻遇突知命の七神を祀る。「延喜式」神名帳にみえる男衾おぶすま郡三座のうちの「出雲乃伊波比イツモノイハヒノ神社」の比定社の一つとされる。戦国期には、荒川の河岸段丘一段目にある字下河内の八幡しもごうちのはちまん塚に鎮座していたが、天正八年(一五八〇)水害によって集落とともに現在地へ移転したという(大里郡神社誌)社名は宝永七年(一七一〇)に八幡(「神道裁許状」高橋家文書)、文化一四年(一八一七)には八幡宮(「八幡宮本社請負証文」大久保家文書)とあるが、「郡村誌」に伊波比社とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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