出雲井(読み)いずもゆ

日本歴史地名大系 「出雲井」の解説

出雲井
いずもゆ

あね川中流左岸の現伊吹町伊吹で取水し、山東町北部一帯を中心とした地域を潤した灌漑用水いちの井とも称した。出雲井根元記(大原郷四ヵ村共有文書)によれば、宝治二年(一二四八)大原おおはら庄の地頭大原重綱の臣出雲吉兵衛が、伊吹村くらさか井堰を設置。以降その子孫が井水奉行として代々世襲したという。別の史料では、伊吹村みやもり下を堰留め取水、川筋小田やないだ村で野田のだ井と落川おちかわ井に分流、さらに細分されて下流の村々で取水された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android