刀下の鳥林藪に交わる(読み)トウカノトリリンソウニマジワル

デジタル大辞泉 「刀下の鳥林藪に交わる」の意味・読み・例文・類語

刀下とうかとり林藪りんそうまじわる

切り殺されようとした鳥がのがれて林ややぶの中に遊ぶ。九死一生を得て蘇生そせいの思いをするたとえ。
[類語]九死に一生を得る万死のうちに一生を得る

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精選版 日本国語大辞典 「刀下の鳥林藪に交わる」の意味・読み・例文・類語

とうか【刀下】 の 鳥(とり)=林藪(りんそう)に交(まじ)わる[=山林(さんりん)に帰(かえ)る]

  1. 斬り殺されようとした鳥がのがれて、林ややぶの中に遊ぶ意で、九死に一生を得て、蘇生の思いをするたとえ。
    1. [初出の実例]「是や此俎上の魚の江海に移り、刀下(タウカ)の鳥(トリ)林藪(リンソウ)に交(マシハ)るとは、只夢の心地ぞし給ける」(出典源平盛衰記(14C前)四七)

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