分化多能性(読み)ブンカタノウセイ

デジタル大辞泉 「分化多能性」の意味・読み・例文・類語

ぶんか‐たのうせい〔ブンクワ‐〕【分化多能性】

multipotency体細胞分化する前の細胞が、生体を構成する多様な種類の細胞に分化する能力生物学では特に、神経血液皮膚など特定系統の中で多様な種類の細胞に分化する能力をいう。多能性。一般には、「万能性」とも。→分化全能性分化万能性
[補説]生物学では、多能性・万能性・全能性などの用語を区別して用い、胎盤などの胚体外組織を含む生体のあらゆる種類の細胞に分化できることを「全能性」、胚体外組織以外の生体のあらゆる種類の細胞に分化できることを「万能性」という。→幹細胞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android