分解ガソリン(読み)ぶんかいガソリン

精選版 日本国語大辞典 「分解ガソリン」の意味・読み・例文・類語

ぶんかい‐ガソリン【分解ガソリン】

  1. 〘 名詞 〙 ( ガソリンは[英語] gasoline ) 熱分解接触分解水素化分解によって得られるガソリン。直留ガソリンと比べるとオレフィンが多く、それだけオクタン価も高いが、熱分解ガソリンはオクタン価が低いので今日ではほとんど製造されていない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

化学辞典 第2版 「分解ガソリン」の解説

分解ガソリン
ブンカイガソリン
cracked gasoline

石油クラッキングによって得られるガソリン.製造法により,熱分解ガソリン,接触分解ガソリン,水素化分解ガソリンなど,多くの種類があるが,第二次世界大戦前に自動車ガソリン主力を占めていた熱分解ガソリンは,オクタン価が低いため,現在ではほとんど製造されない.わが国の分解ガソリンの大部分接触分解ガソリンで,市販ガソリンの主要な配合材料の一つである.アメリカでは接触分解および水素化分解の能力がばく大で,両方法による分解ガソリンが大量に使用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android