刈田神社(読み)かつたじんじや

日本歴史地名大系 「刈田神社」の解説

刈田神社
かつたじんじや

[現在地名]登別市中央町

登別市の幌別ほろべつ市街北東に位置する。祭神は保食神・大物主神・日本武尊。旧郷社。一七八〇年代(天明年間)ホロベツ場所が松前藩士細界儀右衛門の知行地であった頃、産業通商・海上安全の氏神として会所のそばに堂宇・鳥居があり、妙見稲荷社と称したという。「東蝦夷地場所大概書」に「妙見稲荷宮」、「東行漫筆」文化六年(一八〇九)四月七日条に「妙見、稲荷宮、九尺二間」とみえる。明治三年(一八七〇)仙台藩白石しろいし(現宮城県白石市)の片倉小十郎邦憲が幌別郡支配を命ぜられて移住した折、陸奥刈田(現同県蔵王町刈田嶺神社)に祀ってあった日本武尊を妙見稲荷社に合祀し、刈田神社と改めて幌別開拓の守護神とした(登別町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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