日本歴史地名大系 「登別市」の解説 登別市のぼりべつし 北海道:胆振支庁登別市面積:二一二・一一平方キロ昭和四五年(一九七〇)八月一日、幌別(ほろべつ)郡登別町が市制を施行して成立。胆振支庁の南西部に位置し、東は白老(しらおい)郡白老町、西は室蘭市・伊達市、北は有珠(うす)郡壮瞥(そうべつ)町に接し、南東は太平洋に臨む。北方は来馬(らいば)岳(一〇四〇・一メートル)・加車(かぐるま)山(八九七・五メートル)・オロフレ山(一二三〇・八メートル)などがそびえる山岳地帯で、この近辺を水源とする幌別川・来馬川・登別川などが平野部を流れ太平洋に注ぐ。海岸線に沿って国道三六号とJR室蘭本線が走る。これらと並行して山側を走る道央自動車道には登別東インターチェンジと登別室蘭インターチェンジがある。支笏洞爺(しこつとうや)国立公園の一画を占める登別温泉・カルルス温泉は日本屈指の温泉郷である。近世はホロベツ場所に所属。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により当市域は胆振国幌別郡となる。同郡は同年九月に仙台藩白石領の片倉小十郎邦憲の支配地となるが、同四年八月に開拓使の管轄下に入った(地方沿革略譜)。同六年までに幌別村・鷲別(わしべつ)村・登別村、同九年までに富岸(とんけし)村・蘭法華(らんほつけ)村が成立(「胆振国地誌提要」・大小区画沿革表)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「登別市」の意味・わかりやすい解説 登別〔市〕のぼりべつ 北海道南西部,太平洋にのぞむ市。 1970年市制。地名はアイヌ語のヌプルベツ (濁った川の意) に由来。 1870年仙台支藩の白石藩旧士族約 150人の入植に始る。第2次世界大戦中,室蘭製鉄所の社宅街がつくられてから住宅地区,および化学,窯業,食品,コンクリートなどの工場地区となる。北東部は支笏洞爺国立公園の一部に属し,登別温泉,カルルス温泉,天然記念物の登別原始林がある。太平洋沿岸を JR室蘭本線,国道 36号線,道央自動車道が通り,温泉口に登別東インターチェンジがある。面積 212.21km2。人口 4万6391(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by