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初乗り運賃 ハツノリウンチン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

初乗り運賃
はつのりうんちん

交通機関を利用するとき、最初に支払う運賃あるいはその制度。鉄道運賃、バス運賃、タクシー運賃、高速道路料金などで一般的であり、航空運賃などにはみられない。また貨物運賃においても初乗り運賃制度は採用されていない。
 初乗り運賃は、乗車した最初のときには相対的に高い額の運賃が課され、それ以降の運賃率は高くないのが通常である。初乗り運賃は、経済学の理論上は電力料金やガス料金で採用されている二部料金制の変形として理解される。ただし、電力やガスは基本料金だけではサービスを利用できないが、初乗り運賃はそれだけでサービスの利用が可能である。
 初乗り運賃は、相互乗入れの進んだ鉄道事業において、複数の鉄道会社の路線を乗り継ぐときに割高になる(いわゆる「初乗り運賃の二重取り」)という問題点が指摘される。またタクシー運賃では、わずかの距離を利用しただけで高額の運賃を徴収されることになるため、タクシー離れを起こしやすいという点が指摘されている。[竹内健蔵]
『竹内健蔵著『なぜタクシーは動かなくてもメーターが上がるのか――経済学でわかる交通の謎』(2013・NTT出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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