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初夢漬(読み)はつゆめづけ

精選版 日本国語大辞典 「初夢漬」の意味・読み・例文・類語

はつゆめ‐づけ【初夢漬】

  1. 〘 名詞 〙 漬物一種。軽く塩押しした茄子(なす)を辛子(からし)と麹(こうじ)で漬けたもの。〔四季漬物塩嘉言(1836)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「初夢漬」の意味・わかりやすい解説

初夢漬け
はつゆめづけ

千葉県匝瑳(そうさ)市八日市場(ようかいちば)鶴泉堂(かくせんどう)の銘菓で、小ナスの砂糖漬け同種の菓子には長野県飯田(いいだ)市の初夢、群馬県館林(たてばやし)市の里ごころ、山形県鶴岡市の民田(みんで)などがあり、製法もほぼ同じだが、1781年(天明1)に生まれた鶴泉堂の初夢漬けが歴史は古い。実からへたまでゼリー状にするため、8回も糖蜜(とうみつ)で煮込むが、その煮込みに耐えるだけの、やせ地にできたひね小ナスが適品とされる。菓名は初夢の「一富士二鷹(たか)三茄子(なすび)」にちなむ。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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