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初期宇宙論 しょきうちゅうろん theory of early universe

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知恵蔵2015の解説

初期宇宙論

ビッグバン初期の、素粒子論的議論が必要な宇宙を論じる宇宙論。ビッグバン宇宙論では、宇宙の初期ほど高温、高密度になる。現在の宇宙では宇宙マイクロ波背景放射の温度は2.73K(ケルビン)だが、過去に遡ると温度が高くなり、4000K以上では大きな熱エネルギーのために、原子は原子核と電子に分離、100億Kを超えると原子核は陽子と中性子に分離、100兆Kを超えると陽子、中性子もクオークに分解してしまう。このため、初期宇宙の研究には素粒子物理学の知識が不可欠。現在の宇宙に反物質が存在しない理由の研究やインフレーション理論の議論は、素粒子統一理論なしにはあり得ない。宇宙全体の起源を扱う量子宇宙論では、物質と時空の生成が問題になり、このような問題への挑戦は、物質と時空を同等に扱う超ひも理論などで初めて可能になる。

(二間瀬敏史 東北大学大学院理学研究科教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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