初鹿野山
はじかのやま
大和村にある山地の総称。標高は一一〇〇―一二〇〇メートル。広大なため、鶴瀬山・古部山・水野田山など当山域の一部に集落名を付して用いることが多い。村内徳波地区の斜面は甲州鞍馬石の採石場となっている。「甲斐国志」には「古名ヲ十賊山ト云」「都留・山梨二郡ノ分界ニシテ天目山モ此内ニ在リ」などとあり、かつては日川渓谷を挟んだ広大な山域一帯をさしていた。しかし現在では日川上流の奥地に連なる山地を十賊山ないしは天目山と称して区別するのが一般的である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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