日本歴史地名大系 「別司村」の解説 別司村べつしむら 福井県:鯖江市別司村[現在地名]鯖江市別司町布袋(ほてい)山の南麓、戸口下(とのくちしも)村の東にあり、河和田(かわだ)谷の入口にあたる。「祇園執行日記」の観応元年(一三五〇)七月二五日条に「山門領別司保者、山門可及沙汰」とある。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では今北東郡「川田庄」(高四九九八・一〇九石)に含まれる。正保郷帳に村名がみえ、田方三九九石余・畠方一六〇石。初め福井藩領、貞享三年(一六八六)幕府領、享保六年(一七二一)鯖江藩の村替により小浜藩領となる。年号不詳の小浜拾ケ村明細帳(宮川家蔵)は家数二一、八幡宮を記す。東隣の小坂(こさか)村との境に荒木大門(あらきだいもん)などの地名が残り、かつては朝倉氏の祈願寺があったという(河和田村誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報