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別尊曼荼羅 べっそんまんだら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

別尊曼荼羅
べっそんまんだら

修法の本尊とする特定の尊を中心に,これと関連ある諸尊や護神を配して構成される曼荼羅密教では用いられる修法に応じて主尊をはじめ,その組織規模が異なり,多種多様な別尊曼荼羅が生み出された。主尊別に類別すると,(1) 仏部の曼荼羅として仏眼,一字金輪,尊勝曼荼羅など,(2) 経法の曼荼羅として仁王 (にんのう) 経,請雨 (じょうう) 経曼荼羅など,(3) 菩薩の曼荼羅として如意輪,八字文殊,五秘密曼荼羅など,(4) 明王の曼荼羅として安鎮 (不動) ,愛染曼荼羅など,(5) 天部その他の曼荼羅として十二天,焔摩天曼荼羅などがある。

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デジタル大辞泉の解説

べっそん‐まんだら【別尊××荼羅】

ある一尊を中心として、関係ある諸尊または眷族(けんぞく)を配した曼荼羅

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大辞林 第三版の解説

べっそんまんだら【別尊曼荼羅】

別尊を中心とする曼荼羅。

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世界大百科事典内の別尊曼荼羅の言及

【仏画】より

…(4)密教画 密教画の主流は曼荼羅である。総合曼荼羅としての胎蔵界,金剛界の両界曼荼羅は重要修法に,両界曼荼羅中の個別の尊像を主尊とする各種の別尊曼荼羅は修法の本尊として用いられる。また別尊曼荼羅の主尊が独立し,修法の本尊として如来,菩薩,明王,天などの各種密教像が作られた。…

【曼荼羅】より

…三十三身観音や梵天,帝釈(たいしやく)天,毘沙門(びしやもん)天,八部衆や陀羅尼をはじめ,多面多臂像が散見されるようになり,密教的要素がみえはじめる。5世紀中ごろ~6世紀末の訳経には,七重界の大壇を築く結呪界法が初出し,ヒンドゥー教の影響をうけた諸尊も出現しはじめ,6世紀前半梁代の訳《牟梨曼荼羅呪経》では根本の三印呪や壇場の作法が整備され,壇の中心に本尊をおさめ,これをめぐる眷属(けんぞく)像の描き方を記す〈画像法〉が現れるが,これは別尊曼荼羅の起源でもある。また忿怒(ふんぬ)の多面多臂像や,護摩をたく火炉,増益(方),息災(円),降伏(三角)などもみられる。…

※「別尊曼荼羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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