別所谷村(読み)べつしよだにむら

日本歴史地名大系 「別所谷村」の解説

別所谷村
べつしよだにむら

[現在地名]輪島市別所谷町

二俣ふたまた村の南東鳳至ふげし川上流東岸の山間に立地。べそがだにとも通称。鳳至川沿いに滝又たきまた空熊そらくま両村を経て二又川ふたまたがわ(現門前町)への道が通じる。中世には要衝の地で、天堂てんどう城が築かれていた。正保郷帳に村名がみえ、高二七六石余、田方九町九反余・畑方八町五反。承応三年(一六五四)の村御印の高二七七石余、免五ツ三歩(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高二九五石、免五ツ五歩、小物成は山役二五一匁・漆役二四匁・蝋役一一匁(三箇国高物成帳)。天保一〇年(一八三九)の引免代り償米願(筒井文書)によれば、当村は地味悪く作物が不出来で収納不足銀が多かった。安政三年(一八五六)不作のため漆木を輪島商人へ年季売している(「漆木年季売証文」新谷文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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