利休揚げ(読み)りきゅうあげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「利休揚げ」の意味・わかりやすい解説

利休揚げ
りきゅうあげ

揚げ物一種。衣に白ゴマまたは黒ゴマをつけて揚げるもの。利久の字を使うこともある。緑がかった灰色茶道の祖千利休(せんのりきゅう)にちなんで利休色というが、ゴマの色がそれに似ているところから、ゴマを用いる料理に利休の名をつけたのである。初めは黒ゴマのついた料理に利休の名を冠したが、のちに白ゴマが白髪に通じ、延命長寿の目的も込めてこれも利休の名に加えた。利休揚げの材料には、白身魚や淡泊な野菜などが適する。

 ちなみに、利休かまぼこは黒ゴマを用いてつくる。利休豆腐は豆腐を煮てつぶし、紙に包んで蒸したもの。静岡県牧之原(まきのはら)市でつくられるカジメ煮物も利休煮という。これらは色からの命名である。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む