利賀大橋(読み)とがおおはし

日本歴史地名大系 「利賀大橋」の解説

利賀大橋
とがおおはし

利賀道(羽根道)庄川渡河点に架かっていた橋。利賀川と庄川の合流点近くにあり、庄川右岸の橋詰長崎ながさき村領であるため長崎大橋といい、またこの橋を渡った利賀道は仙納原せんのはら村へ向かうため仙納原村大橋ともいった。井波いなみ町から右岸橋詰まで道程一里九町三五間。利賀大橋から仙納原集落を経て利賀川小橋まで一三町一〇間(三州測量図籍)。利賀大橋から庄川上流に橋はなく、籠渡で往来した。最初の架橋がいつかは不明だが、「越中道記」に「此所難所、坂道長崎之大橋与申橋有、長サ拾壱間、幅六尺、高サ五丈、深サ弐丈五尺、此橋大雪之年ハ雪あハニ而押落シ申候」とあるので、藩政初期からあったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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