刺し身包丁(読み)さしみぼうちょう

精選版 日本国語大辞典 「刺し身包丁」の意味・読み・例文・類語

さしみ‐ぼうちょう‥バウチャウ【刺身包丁・刺身庖丁】

  1. 〘 名詞 〙 包丁一種さしみをつくる時に用いる細長い形のもの。
    1. [初出の実例]「引っ組んでさしみ庖丁(ホウチャウ)、さし通しさし通し」(出典浄瑠璃・鎌田兵衛名所盃(1711頃)名所屏風)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

食器・調理器具がわかる辞典 「刺し身包丁」の解説

さしみぼうちょう【刺身包丁】

刺身を作るときに用いる細長い片刃の包丁。切り口を滑らかにするためには往復せずに引き切るが、そのため刃渡りが長く、刃幅は狭い。代表的なものとして、先のとがった「柳刃(やなぎば)包丁」と、みねと刃が平行で、根本と先の幅が等しく、刃全体が細長い長方形になっている「たこ引き包丁」があり、前者はおもに関西で、後者関東で用いられたが、近年は前者が一般的。

出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の刺し身包丁の言及

【包丁(庖丁)】より

…薄刃包丁は菜切包丁ともいい,刃が広く薄く,先のとがっていないもので,おもに野菜を切るのに用いる。刺身包丁は薄刃,細身のもので,先のとがったものととがっていないものとがあり,前者を柳刃,後者を蛸引(たこひき)と呼ぶ。洋風のものには,牛刀(ぎゆうとう)とも呼ぶ肉切包丁や,野菜の皮むきなどに用いるペティナイフがあり,パンやチーズを切る専用のものもある。…

※「刺し身包丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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