前出葉(読み)ぜんしゅつよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「前出葉」の意味・わかりやすい解説

前出葉
ぜんしゅつよう

植物側芽として発生したシュート苗条)の最初につくられる葉をいう。普通、双子葉植物では2枚、単子葉植物では1枚である。普通葉に比べて小形で鱗片(りんぺん)状のことが多く、冬芽では、一般に芽の内部の若い葉原基などを保護する鱗片葉となる。しかし、前出葉にはさまざまな形のものがあり、側芽が発生してから休眠することなくただちに伸長するシュートでは、普通葉となることが多い。

[原 襄]

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