前打音(読み)ゼンダオン(その他表記)appoggiatura

翻訳|appoggiatura

デジタル大辞泉 「前打音」の意味・読み・例文・類語

ぜんだ‐おん【前打音】

装飾音の一。ある音符に付随し、それに先だって短く奏される音。倚音いおん

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精選版 日本国語大辞典 「前打音」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐だおん【前打音】

  1. 〘 名詞 〙 西洋音楽の装飾音の一種旋律の主音符の前につける音。小音符で示す。倚音(いおん)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「前打音」の意味・わかりやすい解説

前打音
ぜんだおん
appoggiatura

「倚音 (いおん) 」とも呼ばれる装飾音の一種。記譜の仕方はいろいろであるがバロック時代には主要音の前に特定記号を用いるほか,8分音符を小さく書いて示すのが一般的であった。強拍で打たれ,主音符の半分ないしはそれ以上の音価を奪う場合のほか,主として3度進行の間にはさまれ弱拍で奏され,前の音符から音価を奪うものもあるが,これは経過的倚音と呼ばれる。

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