最新 地学事典 「剝沸石」の解説
はくふっせき
剝沸石
epistilbite
化学組成Ca3(Al6Si18 O48)・16H2Oの鉱物。沸石の一種。準輝沸石とも。CaをNa2が一部置換。単斜晶系,空間群C2,格子定数a0.909nm, b1.775, c1.023, β124°39′。無色まれに帯紅,ガラス光沢をもつ柱状小結晶。{100}で双晶をなすことが多い。劈開{010}完全,断口不規則。硬度4,比重2.25。薄片中無色,2V(-)大,Y=b, Z∧cl0°以下,屈折率α1.500~1.505, β1.510~1.515, γ1.512~1.519。圧電性あり。主に苦鉄質火山岩の空洞中に輝沸石・菱沸石・束沸石・濁沸石などとともに産する。束沸石(stilbite)に似ることから命名された。
執筆者:青木 義和・中牟田 義博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

