副寺(読み)フウス

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精選版 日本国語大辞典 「副寺」の意味・読み・例文・類語

ふう‐す【副寺・副司】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふう」「す」はそれぞれ「副」「寺(司)」の唐宋音 ) 禅宗寺院の六知事の一つ東班(とうはん)首位。副住持にあたる。
    1. [初出の実例]「近日称都寺即監寺也。称副寺亦監寺也」(出典:永平道元禅師清規(13C中)知事清規)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「副寺」の意味・わかりやすい解説

副寺
ふうす

禅宗における六知事の一つ。都寺 (つうす) ,監寺 (かんす) の下にいて,日常の銭,衣,米麦などの出入を司る役。庫頭 (こじゅう) ,櫃頭,財帛ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の副寺の言及

【荘主】より

…すなわち禅院内を教学方面の西班と経済関係の東班に分かち,寺院の経理や荘園経営は東班の禅僧に行わせた。東班の最高位を都聞(つうぶん)または都官と呼び,その下に都寺(つうす),監寺(かんす),副寺(ふうす),維那(いのう),典座(てんぞ),直歳(しつすい)の六知事を置いて,これらの禅僧を東班衆と総称した。中国では副寺の下に現地の経営者である荘主がおり,荘主もまた都荘と副荘に分かれ,その下に諸荘監収がおり,甲幹荘甲(日本の名主に相当)を支配し,最下層に耕作民たる佃戸(でんこ)が位置した。…

※「副寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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