都寺(読み)ツウス

精選版 日本国語大辞典 「都寺」の意味・読み・例文・類語

つう‐す【都寺・都守】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つうかんす(都監寺)」の略 ) 仏語禅林の六知事の一つ。監寺の上に位し、一切の寺務を取り締まる役。都官(つうかん)都監寺(つうかんす・つかんす)。つす。
    1. [初出の実例]「なほ首座・書記・都寺・鑑寺等に請するは、依例なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)安居)
    2. 「都寺 ツウス」(出典:明応本節用集(1496))

つ‐す【都寺】

  1. 〘 名詞 〙つうす(都寺)

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世界大百科事典(旧版)内の都寺の言及

【荘主】より

…すなわち禅院内を教学方面の西班と経済関係の東班に分かち,寺院の経理や荘園経営は東班の禅僧に行わせた。東班の最高位を都聞(つうぶん)または都官と呼び,その下に都寺(つうす),監寺(かんす),副寺(ふうす),維那(いのう),典座(てんぞ),直歳(しつすい)の六知事を置いて,これらの禅僧を東班衆と総称した。中国では副寺の下に現地の経営者である荘主がおり,荘主もまた都荘と副荘に分かれ,その下に諸荘監収がおり,甲幹荘甲(日本の名主に相当)を支配し,最下層に耕作民たる佃戸(でんこ)が位置した。…

※「都寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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