剰へ(読み)アマッサエ

デジタル大辞泉 「剰へ」の意味・読み・例文・類語

あまっ‐さえ〔‐さへ〕【剰へ】

[副]《「あまりさえ」の音変化》
あまつさえ」に同じ。
中納言大納言あがって―丞相しょうじょうの位に至る」〈平家・一〉
驚いたことに。事もあろうに。
判官―封をもとかず、急ぎ時忠卿のもとへ送られけり」〈平家一一

あまり‐さえ〔‐さへ〕【剰へ】

[副]《「さえ」は副助詞》「あまつさえ」に同じ。
「―疫癘えきれいうち添ひて」〈方丈記

あま‐さえ〔‐さへ〕【剰へ】

[副]《「あまっさへ」の促音の無表記》「あまつさえ」に同じ。
「―うき恥の限りこそ見せつれ」〈落窪・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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