割れ残り(読み)ワレノコリ

デジタル大辞泉 「割れ残り」の意味・読み・例文・類語

われ‐のこり【割れ残り】

過去に発生した地震震源域で、プレート岩盤が破壊されずに残った領域
[補説]嘉永7年(1854)の東海地震安政東海地震)が熊野灘から駿河湾にかけての領域を震源域として発生したのに対し、昭和19年(1944)の東南海地震昭和東南海地震)の震源域は熊野灘から遠州灘浜名湖沖付近までだったことから、浜名湖沖から駿河湾にかけて割れ残ったプレートにひずみが蓄積しているとして、1970年代後半、この領域で巨大地震が起こる可能性が指摘された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android