割岩(読み)せりわりいわ

日本歴史地名大系 「割岩」の解説

割岩
せりわりいわ

法華仙人は土佐国蓮池はすいけ(現高知市)の産、一六歳のとき当山に登り、法華経を読誦して仙身となるという。大師と会したとき「我はこの山の地主文殊再誕なり」という。大師「しからば神変あるべし」と仙人の持つ法華経文をとり南西大那智おおなちの峰に登りはく山の頂上に向かって投げ、「暫時に取帰らせ給へ」といえば、仙人直ちに岩を押し破り数丈の巌頭を攀じ、かの経文を持ち帰ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android