割岩(読み)せりわりいわ

日本歴史地名大系 「割岩」の解説

割岩
せりわりいわ

法華仙人は土佐国蓮池はすいけ(現高知市)の産、一六歳のとき当山に登り、法華経を読誦して仙身となるという。大師と会したとき「我はこの山の地主文殊再誕なり」という。大師「しからば神変あるべし」と仙人の持つ法華経文をとり南西大那智おおなちの峰に登りはく山の頂上に向かって投げ、「暫時に取帰らせ給へ」といえば、仙人直ちに岩を押し破り数丈の巌頭を攀じ、かの経文を持ち帰ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 人身

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android