精選版 日本国語大辞典 「割込」の意味・読み・例文・類語
わり‐こみ【割込】
- 〘 名詞 〙
- ① 間に無理にはいること。また、そのもの。
- [初出の実例]「昼間は往来へはみださした台の上へ、うづ高く店の商物を積みあげる。この割込みが通れば一ぱしのものだ」(出典:旧聞日本橋(1935)〈長谷川時雨〉議事堂炎上)
- ② 劇場などで、土間や桟敷の一枡(ひとます)の中に、連れ以外の人と同席して見物すること。また、その枡。割。
- [初出の実例]「割込(ワリコミ)は近所の膝を痛め」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
- ③ 旅館などで相部屋になること。
- [初出の実例]「斯る雑居の客をば割込みといふ」(出典:平民新聞‐明治三七年(1904)一月一〇日)
- ④ コンピュータで、処理を一時中断してプログラムを退避させ、別の処理を実行したのちに、中断した時点から再開すること。〔マイ・コンピュータ入門(1977)〕