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劉復 りゅうふくLiu Fu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

劉復
りゅうふく
Liu Fu

[生]光緒17(1891)
[没]1934
中国の言語学者,民俗学者,文学者。江蘇省淮陰の人。字,半農。初め小説を書いていたが,フランスに留学,言語学を修め,帰国後北京大学をはじめ多くの大学で教えた。方言調査旅行中に病没。言語学の分野で多くの著があるほか,詩,随筆を発表,周作人,兪平伯らと北京文壇で活躍した。著書『四声実験録』『中国文法講話』『宋元以来俗字譜』,詩集『掲鞭集』『瓦釜集』,随筆集『半農雑文』など。ほかに『敦煌綴瑣』『中国俗曲総目稿』などの編著がある。

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大辞林 第三版の解説

りゅうふく【劉復】

1891~1934) 中国の文人。字あざなは半農。文学革命の推進者の一人。詩の口語化を提唱。著「中国文法講話」「半農雑文」、詩集「揚鞭ようべん集」など。リウ=フー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

劉復
りゅうふく / リウフー
(1891―1934)

中国、文学革命期の作家、言語学者。江蘇(こうそ)省江陰県の人。字(あざな)は半農。五・四運動の中心的雑誌『新青年』の編集に参加。1917年北京(ペキン)大学予科国文教授となり、中国語法研究を進める一方、白話(はくわ)詩運動にも熱心に加わり『揚鞭(ようべん)集』(1916)を出している。20年ヨーロッパに留学し敦煌(とんこう)学研究を進め、また音声学を学び、『四声実験録』を著した。フランスの国家文学博士の学位を得て25年に帰国、北京大学国文系教授となる。34年夏、内モンゴル一帯の方言調査に加わった際、回帰熱にかかり協和医院で死去。進歩的青年として『新青年』に登場してから晩年保守化していくまでを、劉復の没後に魯迅(ろじん)が『憶劉半農君』(『且介亭(そかいてい)雑文』所収)で感慨深く追悼している。[藤井省三]
『『且介亭雑文』(『魯迅選集11』所収・1964・岩波書店)』

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