功し(読み)いさおし

精選版 日本国語大辞典 「功し」の意味・読み・例文・類語

いさお‐いさを‥【功・勲】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「いさお(勇男)」の形容詞化 )
  2. 勇ましい。雄々しい。
    1. [初出の実例]「里坊の長には、並びに里坊の百姓の清正(いさぎよ)く、強(イサヲシキ)者を取りて宛てよ」(出典日本書紀(720)大化二年正月(北野本訓))
    2. 「としかげ、いさおしき心、早き足をいたしてゆくに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. 勤勉だ。努め励んでいる。
    1. [初出の実例]「其れ如此(これら)の人は皆、君に忠(イサヲシキこと)無く、民に仁(めぐみ)無し」(出典:日本書紀(720)推古一二年四月(北野本訓))
    2. 「いたらんくにに、いさをしく。つとめよわがせ、つつがなく」(出典:唱歌・蛍の光(1881))
  4. 功績をあげている。手柄をたてている。
    1. [初出の実例]「諸の有功勲(イサヲシキ)者に恩勅(みことのり)して、顕(あきらか)寵賞(めぐみたまもの)す」(出典:日本書紀(720)天武元年八月(北野本訓))

いさおしいさをし【功・勲】

  1. 〘 名詞 〙 手柄があること。手柄。功績。いさお。
    1. [初出の実例]「所以(このゆゑ)五十猛命を称(なづ)けて有功(イサヲシ)の神と為(す)」(出典:日本書紀(720)神代上(水戸本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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