功銭(読み)コウセン

デジタル大辞泉 「功銭」の意味・読み・例文・類語

こう‐せん【功銭】

奈良平安時代雇夫こふ報酬として支払われた銭貨。雇銭。
鎌倉時代以後、幕府家人けにんなどが任官したとき、官に上納する金銭

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精選版 日本国語大辞典 「功銭」の意味・読み・例文・類語

こう‐せん【功銭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 奈良・平安時代、雇った者に対して、銭貨で支払われる手間賃
    1. [初出の実例]「大仏殿廂絵画師等毎人充日作物給功銭帳」(出典正倉院文書‐天平宝字三年(759)三月・東大寺大仏殿廂絵画師功銭帳)
  3. 鎌倉時代、幕府の御家人などが任官した時、朝廷に献上する金銭。成功銭(じょうごうせん)
    1. [初出の実例]「次御家人任官功銭事、有其沙汰」(出典:吾妻鏡‐仁治元年(1240)一二月一六日)

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