加久弥神社(読み)かくみじんじや

日本歴史地名大系 「加久弥神社」の解説

加久弥神社
かくみじんじや

[現在地名]氷見市神代

「延喜式」神名帳射水いみず郡一三座の一つに比定され、祭神は天照皇大神・倉稲魂神。倉稲魂神は米作地への鎮座をさすのであろう。旧郷社。もとは神代の羽連こうじろのはれにあり、戦国時代末期には守山もりやま(現高岡市)城主神保氏が刀剣を奉納し、また飯久保いくぼ城主狩野中務が厚く崇敬し、神領を寄進したが、永禄年中(一五五八―七〇)の兵火により焼失したため現在地に遷座したという。天正年中(一五七三―九二)にも兵火をうけ、八幡社へ移ったが、慶長一七年(一六一二)に前田利長の保護により復帰した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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