加納光於(読み)かのうみつお

百科事典マイペディア 「加納光於」の意味・わかりやすい解説

加納光於【かのうみつお】

美術家。東京生れ。胸を病み中学中退独学銅版画を始める。1955年第1版画集を制作。1956年滝口修造企画監修のタケミヤ画廊で初個展を開く。1961年サン・パウロ・ビエンナーレパリ・ビエンナーレに出品。1983年北九州市立美術館で個展。独自の色彩をもつブルーによる版画作品や多色の絵具がほとばしる絵画等を発表する一方,版画集も数多く制作している。作品集に《加納光於1960―1992》がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加納光於」の解説

加納光於 かのう-みつお

1933- 昭和後期-平成時代の版画家。
昭和8年2月28日生まれ。独学で銅版画をはじめ,昭和31年滝口修造の推薦で個展をひらく。34年リュブリャナ国際版画展,37年東京国際版画ビエンナーレ展で受賞既成技法をこえた実験的技法を駆使し,油彩画も制作する。東京出身。本名は光夫。代表作に大岡信(まこと)との共作オブジェ「アララットの船 あるいは空の蜜」。

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