改訂新版 世界大百科事典 「労働省女性局」の意味・わかりやすい解説
労働省女性局 (ろうどうしょうじょせいきょく)
労働省内の一局。1947年9月労働省発足と同時に,婦人労働問題,年少労働問題,そして一般の婦人問題に関する総合的な施策を国の責任において実施するために婦人少年局が設けられ,山川菊栄が初代局長となった。1984年婦人少年局は,女性労働者が増大し,年少労働者が減少したため再編・整備され,庶務課,婦人政策課,婦人福祉課からなる〈婦人局〉となり,97年10月には女性局と名称を変えた。女性局は,雇用分野における男女の機会均等と均等な待遇の確保,パートタイム労働対策,職業生活と家庭生活との両立支援など,働く女性のための施策の推進を目ざす。各都道府県には,出先機関として女性少年室がある。2001年の省庁再編により厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が誕生し,旧労働省女性局は旧厚生省児童家庭局と統合されて雇用均等・児童家庭局となった。
執筆者:白井 尭子
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