勃然(読み)ボツゼン

デジタル大辞泉 「勃然」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐ぜん【勃然】

[ト・タル][文][形動タリ]
急に、勢いよく起こるさま。「勃然として雄心がきざす」
顔色を変えて怒るさま。「勃然として色をなす」
思いがけないさま。突然。
「韓湘―として傍らにあり」〈太平記・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「勃然」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐ぜん【勃然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 突然であるさま。急に、また、勢いよく起こるさま。
    1. [初出の実例]「分寸皆平商、野心勃然起」(出典:菅家後集(903頃)哭奥州藤使君)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐兵略訓〕
  3. 顔色を変えるさま。顔色を変えて怒るさま。むっとするさま。
    1. [初出の実例]「為朝勃然(ボツゼン)として大に怒り」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)
    2. [その他の文献]〔孟子‐万章・下〕

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普及版 字通 「勃然」の読み・字形・画数・意味

【勃然】ぼつぜん

急に改まるさま。顔色をかえるさま。〔孟子、万章下〕君に大るときは、則ち諫む。之れを反(はんぷく)して聽かれざるときは、則ち位を易ふと。王、勃然として色を變ず。

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