動態経済学序説(読み)どうたいけいざいがくじょせつ(英語表記)Towards a Dynamic Economics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動態経済学序説」の意味・わかりやすい解説

動態経済学序説
どうたいけいざいがくじょせつ
Towards a Dynamic Economics

イギリスの経済学者 S.R.F.ハロッド著書。 1948年刊。経済成長率がどのようにして決まるかについて分析したもので,現代経済成長論先駆となった。すなわち貯蓄行動が経済成長に及ぼす影響を考察し,適正成長率からの乖離 (かいり) として景気循環をとらえる立場を確立した。そして適正成長経路は安定的ではないので,景気循環に対して適切な経済政策が必要であることを示し,具体的な政策提言を行なった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android