経済成長率(読み)けいざいせいちょうりつ(英語表記)economic growth rate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経済成長率
けいざいせいちょうりつ
economic growth rate

一定期間における国民経済の規模が拡大する速度。通常は国民総生産 GNPまたは国民所得 (→国民可処分所得 ) の年間 (ないしは年度間) の増加率で表わす。経済成長率は名目 (時価表示) と実質 (一定時点の不変価格表示) の2通りの表示法があるが,物価変動を除去した実質成長率を採用するのが普通。たとえば日本の経済成長率何%という場合,実質国民総支出 (国民総生産) の対前年度増加率をもって表わす。また比較的長期間 (5~10年) にわたる経済計画などで用いられる経済成長率は,同期間内の上記伸び率複利で計算する。

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知恵蔵の解説

経済成長率

国内総生産(GDP)などで測った一国の経済規模が一定期間に変化した率。時価評価名目GDPを用いた名目経済成長率と物価変動の影響を除いた実質GDPを用いた実質経済成長率があり、景気あるいはマクロ経済の最も重要な指標。単に経済成長率という場合は実質経済成長率を指すことが多い。経済成長率などから日本の経済発展過程を、戦後10年の「復興期」、2桁成長を続けた1960年代の「高度成長期」、石油危機以降70年代後半からの「安定成長期」、バブル崩壊後の「長期低迷期」などに分けることもある。

(本庄真 大和総研監査役 / 2007年)

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百科事典マイペディアの解説

経済成長率【けいざいせいちょうりつ】

国民経済の拡大を実物面(財貨・サービス)でとらえたものが経済成長であり,経済成長率はふつうGDP(国内総生産)または実質国民所得(国民所得)の年間増加率で表される(実質成長率)。実質国民所得の成長率は,就業人口の増加率と1人当り実質所得の増加率から構成されるが,1人当り実質所得の成長を経済進歩ともいう。
→関連項目高度経済成長国民総生産ファンダメンタルズ

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世界大百科事典 第2版の解説

けいざいせいちょうりつ【経済成長率】

ある経済の総体としての規模の成長率を経済成長率と呼ぶ。経済の規模の指標としては通常,実質国民総生産(GNP)あるいは実質国内総生産(GDP)が使われる。たとえば1995年度の日本経済の実質国民総生産の成長率は2.5%であった。これは,1995年度の実質国民総生産が1994年度のそれに比べて1.025倍になったということである。このように経済成長率は前年(度)比で示されることが多いが,国民総生産のデータは四半期ごとに発表されるので,対前四半期の経済成長率も用いられる(アメリカなどではこの傾向がとくに著しい)。

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大辞林 第三版の解説

けいざいせいちょうりつ【経済成長率】

経済規模が拡大する割合。普通、一年間の国民総生産または国民所得の増加率で表される。

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精選版 日本国語大辞典の解説

けいざいせいちょう‐りつ ‥セイチャウ‥【経済成長率】

〘名〙 一定期間(ふつう一年)に一国の経済規模が拡大する割合。測定の尺度として、一般に国内総生産が用いられる。
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉I「政府が有効需要を操作して、適正な経済成長率へ誘導していくというケインズ的政策が」

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