勝弦新田村(読み)かつつるしんでんむら

日本歴史地名大系 「勝弦新田村」の解説

勝弦新田村
かつつるしんでんむら

[現在地名]塩尻市北小野 勝弦

北小野きたおのから小野川に沿って北上し、北東の勝弦峠へ向かう途中にある村。小野川流域に開けた小盆地で、安永九年(一七八〇)に成立した新田村。勝絃とも書く。

寛文四年(一六六四)諏訪領九ヵ村と塩尻一一ヵ村とが、塩尻峠の入会地境をめぐって争論となり、翌年九月次の裁許状(川上家文書)が出された。

<資料は省略されています>

そして、以後入会地の新開・新林を禁止され、勝弦もその中に含まれた。

「塩尻地史」によると、その後明和元年(一七六四)幕府勘定奉行石谷備後守の中山道巡見の折、峠まで単身道案内として迎えた塩尻町の儀左衛門が、原野新開の状況下問を契機に新開を願い出たところ、絵図に認め筋を通して上申すべしとの言質を得た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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