募集設立(読み)ボシュウセツリツ

デジタル大辞泉 「募集設立」の意味・読み・例文・類語

ぼしゅう‐せつりつ〔ボシフ‐〕【募集設立】

株式会社設立に際し、株式総数の一部発起人が引き受け、残りの株式を一般から株主募集して設立すること。⇔発起ほっき設立

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精選版 日本国語大辞典 「募集設立」の意味・読み・例文・類語

ぼしゅう‐せつりつボシフ‥【募集設立】

  1. 〘 名詞 〙 株式会社を設立する場合に、発起人が株式の一部だけを引き受け、残りの株式を一般から募集して会社を設立すること。発起設立に対するもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「募集設立」の意味・わかりやすい解説

募集設立
ぼしゅうせつりつ

会社設立手続きの一つ株式会社の設立に際し,発起人が引き受けない株式を発起人以外の者から募集して行なわれる。発起設立に対するもの。設立は株式の募集,申し込み(→株式申込),割り当て,引き受け,払い込み,創立総会設置という複雑な手続きを経て行なわれる(会社法57~65条)。

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百科事典マイペディア 「募集設立」の意味・わかりやすい解説

募集設立【ぼしゅうせつりつ】

株式会社の設立形態の一つ。設立の際,発起人が設立時発行株式の一部を引き受け,残部については株主を募集,株式総数の引受け・払込み後に,創立総会を開く。発起人以外の引受人を保護するため,手続は発起設立より複雑である。
→関連項目株式会社

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世界大百科事典(旧版)内の募集設立の言及

【株式】より


[株式の発行]
 株式の発行は,会社設立時に,また成立後は新株発行によってなされる。会社設立時の株式の発行については,設立に際して発行する株式を発起人が全部引き受ける方法(発起設立)と,一部を発起人が引き受け,残部につき他に株式引受人を募集する方法(募集設立)との二つに分けられる。会社成立後に新株を発行する場合には,既存の株主の利益に対する配慮が必要である。…

【株式会社】より

…そこで,株式会社の資本金を最低1000万円とする規制(168条ノ4)をおき,零細企業が株式会社形態をとることにより生ずる不合理の防止が図られているが,現在存在している100万以上の小規模株式会社を,法制度上いかに取り扱うべきかという問題の抜本的解決には至っていない。
[設立から消滅まで]
 (1)設立 設立方法には,発起人(1人でもよい)が設立の際に発行する株式の総数を引き受ける発起設立(170条)と,発起人以外の株主を設立の際に募集する(実際には,株主の公募が行われることはまれで,通常発起人の縁故者に申込みさせる)募集設立(174条)とがある。いずれも,まず発起人が定款を作成して公証人の認証を受ける(166,167条)。…

※「募集設立」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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