勢見山古墳(読み)せいみやまこふん

日本歴史地名大系 「勢見山古墳」の解説

勢見山古墳
せいみやまこふん

[現在地名]徳島市勢見町二丁目

勢見山(一〇九・四メートル)山頂に位置する。通称「佐々木の抜け穴」とよばれ、現在は墳頂部に「天武天皇中宮摩耶姫命之墓」という石碑鉄柵などが設けられるなど墳丘改変は著しく、小型の前方後円墳であったとされているものの円墳状の高まりが遺存するにすぎない。こうした改変のため内部主体である竪穴式石室は東側短側壁部分が開口しており、内部を観察できる。現存長約四メートル、幅約〇・八メートル、高さ約〇・四メートルで、結晶片岩を小口積みして壁面を構築している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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