日本歴史地名大系 「勧学寺」の解説 勧学寺かんがくじ 三重県:桑名市矢田村勧学寺[現在地名]桑名市矢田矢田(やだ)の西北部丘陵地の走井(はしりい)山にあり、境内からは西に鈴鹿山脈、東南に伊勢湾全域を眺望できる。走井山と号し、高野山真言宗。江戸時代は修験宗、明治五年(一八七二)の修験宗廃止により一時廃寺となったが、のちに復興した。本尊は千手観音立像。縁日は現在は八月九日・一〇日で、俗に十日観音とよんでいる。「久波奈名所図会」「勢桑見聞略志」などは、天平年中(七二九―七四九)に僧行基の開基と伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by