包石(読み)つつみいし

日本歴史地名大系 「包石」の解説

包石
つつみいし

[現在地名]浜玉町大字渕上字包石

肥前・筑前国境の海岸の岩礁上に蹲居する球形の石。これが両国の境石とされ、漁場境目を定める基準地点であった。岸田文書によれば、天保四年(一八三三)福岡藩の唐津藩への申入れにより、両国の海境を壱岐いき(現長崎県)と包石を見通す線とし、弘化二年(一八四五)海境絵図取交しを行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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