北の陣(読み)キタノジン

デジタル大辞泉 「北の陣」の意味・読み・例文・類語

きた‐の‐じん〔‐ヂン〕【北の陣】

内裏の北の朔平門さくへいもんにあった兵衛府ひょうえふの陣(詰め所)。また、朔平門の別称。縫殿ぬいどのの陣。
里内裏さとだいりなどで、警護武士の詰め所。また、その詰め所のあった門。

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精選版 日本国語大辞典 「北の陣」の意味・読み・例文・類語

きた【北】 の 陣(じん)

  1. 内裏の北の朔平門(さくへいもん)にあった、兵衛府(ひょうえふ)の陣(詰所)。また、朔平門の別名。縫殿(ぬいどの)の陣。
    1. [初出の実例]「細殿の遣戸をいととうおしあけたれば、御湯殿に馬道より下りて来る殿上人、〈略〉きたのぢんざまにあゆみ行くに」(出典:枕草子(10C終)二四八)
    2. 「北の陣に小山をつかせ」(出典:平家物語(13C前)六)
  2. 里内裏(さとだいり)などで、に準じた警護の武士の詰所。また、その詰所のある門。
    1. [初出の実例]「今内裏のひむがしをば北のぢんといふ」(出典:枕草子(10C終)一二)

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