北京オリンピック競技大会(読み)ペキンオリンピックきょうぎたいかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北京オリンピック競技大会
ペキンオリンピックきょうぎたいかい

中国の北京を主催都市として行なわれた第29回オリンピック競技大会。2008年8月8日から 24日まで開催され,204の国と地域から 1万3000人の選手が参加した。開会式は中国で縁起がよいとされる数字「8」を重んじて,中国標準時の 2008年8月8日午後8時に開始された。競技によって青島(セーリング),香港(馬術競技)などの会場も使われた。アジアでは 1988年のソウル・オリンピック競技大会以来 3度目,共産圏では 1980年のモスクワ・オリンピック競技大会以来 2度目の開催となった。人権問題を訴える意図での国際聖火リレーに対する妨害やチベットと新疆ウイグル自治区の独立運動など,政治的問題も話題となった(→チベット問題)。テレビ中継はすべて HDTV(ハイビジョン)で放送され,初めてインターネット経由で世界に配信された。金メダル数は,中国が 51個,次いでアメリカ合衆国が 36個,ロシアが 23個だった。個人で注目されたのは,水泳男子で過去最高となる 8個の金メダルを獲得したアメリカのマイケル・フェルプスと,陸上競技男子で 100m,200m,400mリレーのすべてで世界新記録を出し優勝したジャマイカのウサイン・ボルトであった。日本人選手では,水泳男子の北島康介,レスリング女子の吉田沙保里,柔道の石井慧や谷本歩実,そしてソフトボールチームなどが活躍し,計 9個の金メダルを獲得した。フェンシング男子フルーレ個人で太田雄貴が日本人初のメダル(銀)を,陸上競技男子 400mリレーでも初のメダル(銅)を獲得する健闘を示した。

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