北山史蹟
きたやましせき
[現在地名]相馬市小泉
小泉地内にある字根岸から字高池にかけての丘陵を小泉山と称し、またの名を北山といった。これは京都東山に擬したものといわれ、その山上の東西に神社・仏閣が連なっていた。小泉八景という景勝が見立てられており、「奥相志」によると「閑亭ノ夜雨、五智ノ秋月、東溟ノ帰帆、古寺ノ晩鐘、城市ノ晴嵐、竹林ノ夕照、南畝ノ落雁、遠山ノ暮雪」の八つで、それぞれにちなんだ詩歌があったようである。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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