北御牧村(読み)きたみまきむら

日本歴史地名大系 「北御牧村」の解説

北御牧村
きたみまきむら

面積:二五・九五平方キロ

佐久平さくだいらの西北端に位置する。北は千曲川を隔てて小県ちいさがた東部とうぶ町、西は同郡丸子まるこ町に接し、東南は小諸こもろ市・浅科あさしな村・望月もちづき町・立科たてしな町に囲まれる。村の北端で千曲川に合流する鹿曲かくま川の谷間を中心に、東は御牧原みまきがはら台地、西は八重原やえばら台地を村域とし、鹿曲川の段丘下之城しものじよう大日向おおひなた、千曲川の段丘に布下ぬのした島川原しまがわら羽毛山はけやまの旧村があり、八重原台地は新田村である。

古代望月もちづき牧のあった御牧原を村域に持つ。古代文化が川西地方へ流入する入口にあたり、大伴氏出自をもつ滋野氏の支族望月氏の支配下にあったことは両羽もろは神社の石龕によっても知ることができるが、中世近世を通じて概して歴史の表面に現れることの少ない地域であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報