北方田中遺跡(読み)きたがたたなかいせき

日本歴史地名大系 「北方田中遺跡」の解説

北方田中遺跡
きたがたたなかいせき

[現在地名]山東町北方

よこ山と清滝きよたき山の間の狭い平地にある、八世紀中頃から一三世紀にかけての遺跡。遺構は掘立柱建物一六棟・四脚門一棟・溝三条・道路状遺構・井戸など。遺跡は五期に分けられ、第I期が八世紀中頃、第II期が八世紀末から九世紀末、第III期が一〇世紀から一一世紀頃、第IV期が一二世紀、第V期が一三世紀頃とみられる。この遺跡の最も繁栄したのは掘立柱建物五棟が検出された第III期だが、建物の規模や遺物では第I期・第II期が注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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