北朝鮮への帰国事業

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北朝鮮への帰国事業

1959年2月の閣議了解に基づき、日朝両国の赤十字共同で84年まで実施。在日朝鮮人の妻ら日本人約7千人を含む約9万3千人が、新潟から船で北朝鮮に渡った。労働力や体制宣伝に利用したい北朝鮮と、在日朝鮮人を国外に出したい日本の利害が一致したと指摘される。事業開始当時、北朝鮮は国が仕事や住居を保障する「地上楽園」とうたわれたが、自由がなく困窮した生活実態が次第に明らかになった。「北朝鮮帰国者の記憶を記録する会」によると、脱北して日本に住む帰国者やその家族は約200人、韓国には300人以上がいるとみられる。(共同)

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